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グループ紹介

心・血管グループ

主な論文

News!(2022年)

柴田佳那先生脳心血管抗加齢医学会2022(2022年12月2-3日、大阪、会長 尾池雄一 熊本大学外学院生命科学研究部分子遺伝学講座・教授)にてYIA口演を行いました。
YIA1-1
"POSTNの選択的スプライシングをターゲットにした難治性悪性腫瘍の治療法の開発"
柴田 佳那,眞田 文博,鯉渕 信孝,葛城 鳴門,金本 佑子,常俊 保夫,中川 涼子, 平本 はるか,樂木 宏実,森下 竜一,谷山 義明
(脳心血管抗加齢医学会、2022.12.2.大阪)
大阪大学医学部・招聘教員でりんくう総合医療センター腎臓内科医長・村津 淳先生の論文が Cells誌 にアクセプトされました。
"Blocking Periostin Prevented Development of Inflammation in Rhabdomyolysis-Induced Acute Kidney Injury Mice Model."
Muratsu J, Sanada F, Koibuchi N, Shibata K, Katsuragi N, Ikebe S, Tsunetoshi Y, Rakugi H, Morishita R and Taniyama Y.
Cells 2022, 11(21), 3388; https://doi.org/10.3390/cells11213388 (registering DOI)

50%グリセロールの筋肉内注射によって誘導される急性腎不全モデル及び培養細胞モデルを用いてペリオスチンを抑制することによってMCP-1, TNF-a, IL-6, iNOS, ICAMなどの抑制を介して結果的に急性腎障害が著明に抑制できることが示されました。様々な急性腎不全症例の急性期にペリオスチンを抑制することによって慢性期の腎障害が抑制される可能性が示唆されました。

谷山義明先生が2022年10月1日より、ペリオセラピア社代表取締役社長(大阪大学医学部・招聘教授兼任)を辞任し、大阪大学大学院医学系研究科・先端分子治療学・特任教授に就任します。また、ペリオセラピア社の柴田部長も先端分子治療学の特任研究員に就任します。葛城鳴門 招聘准教授鯉渕信孝 招聘准教授村津淳 招聘教員も同時に合流する予定です。

〜The End of the Beginning〜

2017年にバイオベンチャー・ペリオセラピア社を創立し5年が経ちました。様々な人達の応援を受けて幸運にもここまで潰れずにやって参りました。2023年にはHER2陰性乳癌の転移・再発症例を対象に、病的ペリオスチン特異的中和抗体を用いた臨床試験Phase I/IIaを大阪大学医学部附属病院、大阪国際がんセンター、名古屋大学医学部附属病院、がん研有明病院にて行う予定です。そこで、5年ぶりにアカデミアに戻りスプライシング・バリアントのメカニズムの解析に正面から取り組もうと思っています。研究を富士山・登山に例えるならばようやく登山口にたどり着けたのかもしれません。これから、本当の勝負が始まります。眼前には険しい道のりが待っているでしょうが、最終的に難治性疾患に対する確実な新規治療法を提案し、難病で苦しむ患者さんの一助になれるよう喜んで突き進みたいと思います。
森下竜一教授を始め臨床遺伝子治療学の皆さんには長年に渡り大変お世話になりました。また、今回の講座設立に関してもご尽力いただいた楽木宏実教授にも改めて御礼申し上げます。 2022年9月 谷山義明

ペリオセラピア社柴田佳那部長第81回日本癌学会学術総会(2022年9月29日-10月1日、横浜、会長:村上義則 東京大学医科学研究所 教授)にて発表しました。
臓器がんの基礎・診断・治療 (21):乳がん-2
"難治性がんに対するペリオスチンのスプライシング・バリアント機能の解析"
Kana Shibata, Yuka Ikeda-Iwabu, Yuko Kanemoto, Kenzo Shimazu, Ryuichi Morishita, Yoshiaki Taniyama
(第81回日本癌学会学術総会、9.30.横浜)
大阪大学医学部・招聘教員でりんくう総合医療センター腎臓内科医長の村津 淳先生の今年2本目の論文が Frontiers in Endocrinology にアクセプトされました。
"Lower body mass index potentiates the association between skipping breakfast and prevalence in proteinuria."
Muratsu J, Kamide K, Fujimoto T, Takeya Y, Sugimoto K, Taniyama Y, Morishima A, Sakaguchi K, Matsuzawa Y and Rakugi H.
Frontiers in Front Endocrinol (Lausanne). 2022 Aug 19;13:916374. doi: 10.3389/fendo.2022.916374. eCollection 2022.
第22回日本抗加齢医学会総会(会長:阿部康二 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター 病院長、2022年6月17日-19日(大阪)、7月11日-31日(WEBオンデマンド))にて、柴田佳那部長ペリオセラピア社)が優秀演題にて発表の上、最優秀演題賞に選ばれました。また、谷山義明先生がシンポジウムで発表しました。
最優秀演題賞受賞
優秀演題セッション2
"POSTNの選択的スプライシングをターゲットにした悪性腫瘍の治療法の開発"
柴田佳那, 谷山義明、眞田文博、鯉渕信孝、葛城鳴門、金本佑子、池部祥司、常俊保夫、楽木宏実、島津研三、森下竜一
(第22回日本抗加齢医学会総会、6.17.大阪)
イノベーション委員会シンポジウム
"化学療法抵抗性トリプルネガティブ乳癌への新規治療法の開発"
谷山義明
(第22回日本抗加齢医学会総会、6.18.大阪)
池田(岩部)裕香先生大阪大学大学院・医学系研究科の学位発表を行いました(2022年5月26日)。池田先生は、農学博士に加えて医学博士を持つ事になりました。
"Periostin Short Fragment with Exon 17 via Aberrant Alternative Splicing Is Required for Breast Cancer Growth and Metastasis."
(異常な選択的スプライシングを介したエクソン17を含むぺリオスチンの断片化は乳癌の増殖と転移に必要である)
池田(岩部)裕香

内容:ペリオスチンが発現している癌の悪性度が高いことはこれまで様々な癌腫で報告されてきました。一方、ペリオスチンの発現部位に関しては相反する論文が報告されています。ペリオスチンはスプライシング・バリアントが生じるために様々なバリアント蛋白質が分泌されますが、C末端側のエクソン17を含んだ小断片が癌実質に集積し、N末端側のエクソン12を含んだバリアント蛋白質は間質にそれぞれ集積していることを見出しました。また、表面プラズモン共鳴(SPR)を用いた蛋白質解析により、エクソン17を含んだ小断片はwnt3aをエクソン17部位で結合し、エクソン17を抗原にした抗体で抑制されることも証明しました。癌表面の細胞外マトリックスに集積したエクソン17を含むバリアント蛋白質はwnt3aと結合しwntシグナルを介して組織の悪性化を促進させると思われます。エクソン17を抗原とした中和抗体の治療効果は以前から報告しておりその機序の一旦が解明できたと考えています。

ペリオセラピア株式会社大阪大学共創機構のHPデジタルブックに紹介されています。
『社会実装を目指す研究シーズ集2022』デジタルブック
https://my.ebook5.net/ksii/OsakaUniversity2022_syakai/
化学療法抵抗性トリプルネガティブ乳がんの新規治療法開発プロジェクト「日本医療研究開発機構(AMED)令和4年革新的がん医療実用化研究事業(代表)」に採用されました。
眞田文博(代表)
日本医療研究開発機構(AMED)令和4年革新的がん医療実用化研究事業
革新的がん治療薬(医薬品)の実用化に向けた非臨床試験
「化学療法抵抗性トリプルネガティブ乳がんの新規治療法開発」
眞田文博先生「公益財団法人G-7奨学財団 令和4年度 研究開発助成」を獲得しました。
研究研究課題名:病的ペリオスチン抗体医薬品開発のための診断薬樹立
谷山義明先生が代表取締役を務めるペリオセラピア社へ、三菱UFJキャピタル及び大阪大学ベンチャーキャピタル(OUVC)より追加投資400百万円を受けました
非臨床試験(GLP安全性予備試験)及びコンパニオン診断薬の開発も順調に進んでおり、今回の投資を用いてGLP安全性試験、治験薬製造による治験準備と並行して、コンパニオン診断薬の完成と2ndパイプラインの開発を進める計画です。
谷山義明先生革新的医療技術創出拠点令和3年度成果報告会(2022年2月21-22日、東京)にて発表しました。
AMED橋渡し研究戦略的推進プログラム
(B-75)化学療法抵抗性トリプルネガティブ乳癌の新規治療法の開発
谷山義明
(革新的医療技術創出拠点令和3年度成果報告会、2.21.東京)
眞田文博先生の論文が Precision Medicine に掲載されました。
"病的ペリオスチンバリアントをターゲットにした乳がん治療法の開発"
眞田文博, 谷山義明, 藤川龍弥, 柴田佳那, 楽木宏実, 森下竜一
Precision Medicine. Vol. 5 N0 2, 2022. 2月25日発刊
眞田文博先生 第54回 公益財団法人 がん研究振興財団 がん研究助成金 を獲得しました。
研究研究課題名:治療抵抗性トリプルネガティブ乳がんに対する抗体分子標的薬の開発
[心・血管グループ]
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