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グループ紹介

心・血管グループ

主な論文

News!(2021年)

招聘教員の村津淳先生の論文が Frontiers in Endocrinology にアクセプトされました。
"The combination of high levels of adiponectin and insulin resistance are affected by aging in non-obese old peoples."
Jun Muratsu, Kei Kamide, Takashi Fujimoto, Yasushi Takeya, Ken Sugimoto, Yoshiaki Taniyama, Atsuyuki Morishima, Katsuhiko Sakaguchi, Yuji Matsuzawa and Hiromi Rakugi
Front Endocrinol (Lausanne) 2022 Jan 7;12:805244. doi: 10.3389/fendo.2021.805244.
柴田佳那部長ペリオセラピア社)が脳心血管抗加齢医学会2021(2021年12月17日、大阪、会長:前村浩二 長崎大学医歯薬学総合研究科循環器内科学・教授)にてYIA口演を行いました。
Young Investigetor Award
"POSTの選択的スプライシングと癌の微小環境"
柴田佳那、谷山義明、眞田博文、葛城鳴門、鯉渕信孝、藤川龍弥、金本佑子、赤澤 香、中川涼子、平本はるか、島津研三、楽木宏実、森下竜一
(脳心血管抗加齢医学会2021、12.17.大阪)
ペリオセラピア株式会社・代表取締役の谷山義明先生が、日本抗加齢医学会主催・第3回ヘルスケアベンチャー大賞(2021年10月29日、横浜)にてファイナリストとして発表し学会賞を受賞しました

ペリオセラピア社の化学療法抵抗性トリプルネガティブ乳癌に抗ペリオスチン抗体を用いた臨床研究を準備していることが、日経新聞に取り上げられました。日経電子版

トリプルネガティブ乳癌はエストロゲンやプロゲステロンの受容体に加えてHER2を持たず標的治療薬が効果を発揮できない難治性癌で40歳以下の若年女性に高発現するアンメットニーズの高い疾患です。特に、化学療法抵抗性のトリプルネガティブ乳癌は予後が極めて悪いことが報告されています。
この原因としての上皮間葉転換からくる乳癌幹細胞の出現を抑制する治療法として抗ペリオスチン抗体を開発しました。
2023年には大阪・東京で再発性・トリプルネガティブ乳癌を対象とした臨床試験の開始を予定しています。また、今後様々な難治性疾患への応用を検討中です。

谷山義明先生柴田佳那部長ペリオセラピア社)と大学院生の藤川龍弥君第80回日本癌学会学術総会(2021年9月30日-10月2日、横浜、会長:佐谷秀行 慶応義塾大学医学部・先端医科学研究所・遺伝子制御研究部門 教授)にて発表しました。
臓器がんの基礎・診断・治療 (21):乳がん-2
"Periostin short fragment with exon 17 is required for breast cancer growth and metastasis."
Yoshiaki Taniyama, Yuka Ikeda-Iwabu, Kana Shibata, Tatsuya Fujikawa, Yuko Kanemoto, Kenzo Shimazu, Ryuichi Morishita
(第80回日本癌学会学術総会、10.1.横浜)
がん免疫 (6)
"Different role of the periostin splicing variants function in the triple negative breast cancer."
Kana Shibata, Yoshiaki Taniyama, Yuka Ikeda-Iwabu, Tatsuya Fujikawa, Yuko Kanemoto, Kenzo Shimazu, Ryuichi Morishita
(第80回日本癌学会学術総会、10.1.横浜)
化学療法・内分泌療法 (2) (口演)
"Triple-Negative Breast Cancer Cell-Derived Periostin Regulates Tumor-Associated Macrophage Polarization."
Tatsuya Fujikawa, Yoshiaki Taniyama, Kana Shibata, Yuko Kanemoto, Yuka Ikeda-Iwabu, Kenzo Shimazu, Ryuichi Morishita
(第80回日本癌学会学術総会、10.1.横浜)
大学院生の藤川龍弥君の論文が Pharma Medica に掲載されました。
"Prometheus Bio社イムノクロマト法を用いたCOVID-19診断精度の検討"
藤川龍弥、眞田文博、中神啓徳、森下竜一
Pharma Medica. 2021; 39(7): 85-91.
第21回日本抗加齢医学会総会柴田佳那部長ペリオセラピア社)の発表が優秀演題賞口演の選考の結果、最優秀演題賞に選ばれました。
眞田文博先生日本内科学会 第232回 近畿地方会(2021年6月26日、京都、会長 楽木 宏実 大阪大学大学院医学系研究科 老年・総合内科 教授)にて発表しました。
内分泌・代謝1
"ペリオスチンはトリプルネガティブ乳がんの予後予測因子である"
眞田文博、谷山義明、楽木宏実、森下竜一
(日本内科学会 第232回 近畿地方会、6.28.京都)
柴田佳那部長ペリオセラピア社)と大学院生の藤川龍弥君第21回日本抗加齢医学会総会(2021年6月25-27日、京都、会長:内藤雄二 京都府立医科大学・生体免疫栄養学寄附講座 教授)にて発表しました。
優秀演題賞選考口演
"POSTNの選択的スプライシングと癌の微小環境"
柴田佳那、谷山義明、眞田文博、葛城鳴門、鯉渕信孝、池田(岩部)裕香、村津 淳、藤川龍弥、金本佑子、赤澤 香、中川涼子、平本はるか、島津研三、楽木宏実、森下竜一
(第21回日本抗加齢医学会総会、6.25.京都)
一般演題 23「癌」
"抗癌剤治療抵抗性トリプルネガティブ乳がんにおける新規治療法の創出"
藤川龍弥、眞田文博、谷山義明、葛城鳴門、鯉渕信孝、柴田佳那、中川涼子、楽木宏実、森下竜一
(第21回日本抗加齢医学会総会、6.27.京都)
特任助教の池田(岩部)裕香先生の論文が Cells誌 にアクセプトされました。
"Periostin short fragment including exon 17 via aberrant alternative splicing is required for breast cancer growth and metastasis." Cells. 2021 in press
Yuka Ikeda-Iwabu, Yoshiaki Taniayma, Naruto Katsuragi, Fumihiro Sanada, Nobutaka Koibuchi, Kana Shibata, Kenzo Shimazu, Hiromi Rakugi, Ryuichi Morishita.

癌が悪性化する程、ペリオスチンの発現が高いことは世界中で多数報告されています。今回、乳癌の臨床サンプルを用いた免疫染色の比較から、ペリオスチンのN末端側を抗原とした抗体は乳癌細胞の間質に結合し、C末端側を抗原とした抗体は乳癌細胞そのものに結合することが分かりました。これまで様々な論文で片方だけが行われるもその病態が不明であった現象の一端が明らかになったと考えています。さらに、ペリオスチン蛋白質の質量分析の結果から特定のエクソン(C末端側)を含むペリオスチンは主に間質の線維芽細胞から小断片化された形で分泌された後に、乳癌細胞に蓄積されてwnt3aを介した癌細胞の悪性化に関わることが解明されました。これも病的ペリオスチンバリアントの1つの機能だと考えています。今後、ペリオスチンを介した間質と癌実質のcross talkがどのように行われているを詳細に解析する予定です。

一方、我々は2年後の臨床試験に向けて準備を進めておりGW明けにはサルへの安全性試験が開始されます。その解析が終了すれば、PMDA(医薬品医療機器総合機構)で非臨床試験、臨床研究プロトコールなどの協議を開始する予定です。

招聘准教授の鯉渕信孝先生が熊本大学医学部3年生を対象に薬理学実習での指導を行います(2021年4月5-6日)。
薬理学実習
講師:鯉渕信孝
(熊本大学医学部実習、4.5-6.熊本)
ペリオスチン関連で、心臓研究で有名なスイスのCardiocentro Ticino Institute・Laboratory of Cellular and Molecular Cardiologyと英国との共同研究Theranostics誌にアクセプトされました。
"An exosomal-carried short periostin isoform induces cardiomyocyte proliferation." Theranostics 2021 in press
Balbi C., Milano G., Fertig T. E., Lazzarini E., Bolis S., Taniyama Y., Sanada F., Gherghiceanu M., Luscher T.F., Barile L., Vassalli G.

心筋幹細胞はエクソソーム表面にペリオスチンのスプライシング・バリアントを付着させて分泌しており、心保護作用を持つことが明らかとなりました。

我々は病的ペリオスチン・スプライシングバリアントの抑制が、心不全抑制効果を持つことを報告してきましたが(Taniyama et al. Hypertens. 2018)、今回の心保護効果を持つペリオスチン・スプライシングバリアントとは異なることも確認されました。

病態において、同じ遺伝子であっても病態を悪化させるバリアントと、病態を改善するバリアントが分泌されており、我々は病態を悪化させるバリアントの抑制剤を開発し心不全治療効果を証明しています。一方、今回のように病態を改善させるバリアントも同時に存在するため、そちらを増強する治療法も当然考えられます。臨床応用を考えたとき副作用を起こさないようするためには、前者が好ましいと考えていますが、両面からより詳細に病態を解析することが必要だと思っています。

我々は現在、2年後のトリプルネガティブ乳癌への臨床研究を準備していますが、心不全に興味を持っている投資グループとも情報交換しており、将来的に臨床研究に発展させたいと考えています。

このようにペリオスチンは癌や心不全だけでなく、糖尿病性網膜症や好酸球性喘息、好酸球性副鼻腔炎、重症アトピー性皮膚炎、急性慢性の腎不全など様々な難治性炎症関連疾患において重要な働きをしており、研究での成果を臨床に発展させたいと考えています。

「抗体検査によるCOVID-19未感染健常者の検討」を実施しています。
「COVID-19患者における2019-nCoV IgG/IgM Test Kit(3D matrix社)抗体検査の性能検討」を実施しています。
[心・血管グループ]
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