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骨代謝・アンチエイジンググループ
  Gリーダー 研究テーマ 主な論文

研究テーマ

高齢化社会においては,種々の疾患が複雑に絡みあい病態が多様化しており,共通の病因背景を共有する場合も少なくなく,包括的な治療が望まれている。高血圧と骨粗面症においても①加齢とともに進行すること,②合併症を併発するまでは無症状に経過すること,③遺伝的素因と環境因子の両方が関与すること,などの共通点を示している。

高血圧患者においては、尿中へのカルシウム排泄増加に伴い、2次性副甲状腺機能亢進症を惹起して骨からのミネラル損失が誘導される。我々はレニン・アンジオテンシン系(RAS)の解析において、高血圧の背景因子であるアンジオテンシンU(AngU)が骨代謝においても深く関与することを見出した。AngUは骨芽細胞の受容体を介して破骨細胞分化誘導因子(RANKL)の発現を促進しており、今後、多角的に疾患を解析することにより、より効果的で安全な包括的医療の礎を築いてゆきたいと考える。

また、従来よりβ遮断薬やサイアザイド系利尿薬において骨折頻度が減少するといった疫学報告がなされる一方で、第一選択薬であるジヒドロピリジン系のカルシウム拮抗薬(CCB)においてはそのような報告は認められない。われわれは、従来のL type CCBを対照にN type カルシウムチャンネル阻害作用とT typeカルシウムチャネル阻害作用をそれぞれ合わせ持つシルニジピン(CNL)とベニジピン(BND)について検証をおこなったところ、CLNは交感神経からのノルアドレナリン分泌抑制、BNDは骨芽細胞カルシウムチャネル親和性から、それぞれRANKL(後述)発現を抑制して、骨代謝を改善することを解明した。これらの降圧薬の多面的効果は、骨折リスクの高い閉経後高血圧女性の薬剤選択に有用な情報を与えると考えられる。

その他、生活習慣病モデル動物を用いて骨粗鬆症との関連を解析してゆくうえで、生活習慣病の治療薬である降圧剤(ARB)や脂質降下剤(スタチン)が骨密度をそれぞれ異なった機序で改善してゆく事を見いだし、負担の少ない包括的医療の礎を築いてゆきたいと考える。

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