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グループ紹介

共同研究グループ
  Gリーダー 研究テーマ 主な論文

研究テーマ

家串和真

私たちの研究グループは循環器疾患(特に急性心筋梗塞など)における新規治療法の開発を目指しています。

1. 高齢者における心血管系でのマイクロRNAの働きについて

新たなる治療法の手段として、現在様々な分野で注目されているマイクロRNAに着目し、研究を進めています。欧米においては急性心筋梗塞に対し骨髄単核球を用いた細胞治療が一つの選択肢となりつつあります。この細胞治療における心保護効果のメカニズムはすでにいくつか報告されていますが、我々はマイクロRNA特にmiR-34aの関与を明らかにし、報告しています(Circ 2012、JACC 2012)。さらに面白いことにこのマイクロRNAは老化にも関連しており、現在高齢者における心血管系へのmiR-34aの直接的影響を検討しています。

2.急性心筋梗塞に対する新たなる治療法の開発

急性心筋梗塞は今もなお難治性の疾患です。近年、新たなるデバイスの登場などにより飛躍的に治療成績は改善していますが、今もなお十分とは言えない状態です。その中でも重要な問題の一つである急性心筋梗塞後の左室リモデリングを研究テーマとしておりました。特に臨床との関連という観点から、左室リモデリングへの有効性が示されているアンジオテンシン受容体拮抗薬の作用機序として細胞外マトリックスの一つであるペリオスチンの関与を明らかにし報告しています(Hypertens 2007)。その後も左室リモデリングの重要な機序である線維化に焦点を当て、当教室の主要な研究テーマの一つであるHGFの新たなる抗線維化作用への機序に対し心臓特異的HGF過剰発現マウスを用いて明らかとしました(J Hypertens 2010, Hypertens 2011)。今後はペリオスチンKOマウスやペリオスチン特的中和抗体を用いてペリオスチンを直接的ターゲットとした急性心筋梗塞に対する新たなる治療法の開発を行っていく予定です。

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