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脈管グループ
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研究テーマ

腹部大動脈瘤は破裂を伴う致死性の疾患です。腹部大動脈瘤の径が5cm以上の高リスク症例に対しては人工血管置換術・ステントグラフト挿入術による破裂予防効果が証明されています。しかし径が5cm未満の低リスク症例では破裂する危険性は低いですがやがて拡張し、破裂のリスクが高まるとされています。ところが心血管イベントに対して十分な実績のあるスタチンやRAS系の薬剤を用いてもこの腹部大動脈瘤の拡大を十分に抑制することはできません。他にも有望な薬剤はあるものの現状では腹部動脈瘤の進行を抑制できる明らかな内科治療が存在しません。

そこで当教室(臨床遺伝子治療学)で開発された遺伝子導入法(デコイ治療)、新規に作成した中和抗体等を用いて腹部動脈瘤の成因を究明し、より具体的に臨床応用可能な動脈瘤抑制薬の開発を目指しています。

臨床で得られる腹部動脈瘤のサンプルは概ね人工血管置換術に際して採取されるため血管リモデリングの終末像を理解する上で極めて有用です。しかし動脈瘤抑制薬の開発に際しては大動脈がリモデリンする直前のサンプルの解析が不可欠です。そこでリモデリング直前のサンプルを入手するために主には発症機序の異なる2つのマウス動脈瘤モデル(エラスターゼ誘発型とアンジオテンシンII誘発型)を用いています。これまではこれらのモデルを高解像度MRI・エコーにて血管構造の経時変化を詳細に解析をしてきました。そしてその結果を参考に大動脈の至的サンプリング時期を設定し、DNA・microRNA arrayで治療ターゲットとなる遺伝子を探求してきました。今後は得られたデータから遺伝子の機能解析を行ない、新たな動脈瘤抑制薬の検討に入ろうとしています。

  • マウスのエラスターゼ誘発型腹部動脈瘤モデルの作り方(ビデオ)
    Creation of Murine Experimental Abdominal Aortic Aneurysms with Elastase
    Azuma J, Asagami T, Dalman R, Tsao PS. J Vis Exp. 2009; (29)
    PubMedID: 19629030
  • エラスターゼ誘発型とアンジオテンシンII誘発型腹部動脈瘤モデルの違い
    Influences of aortic motion and curvature on vessel expansion in murine experimental aneurysms. Goergen CJ, Azuma J, Barr KN, Magdefessel L, Kallop DY, Gogineni A, Grewall A, Weimer RM, Connolly AJ, Dalman RL, Taylor CA, Tsao PS, Greve JM. Arterioscler Thromb Vasc Biol. 2011; 31 (2): 270-9
    PubMedID: 21071686
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