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グループ紹介

分子治療グループ

研究テーマ

Gene Therapy for Cardiovascular Diseases (Translational Research)

我々のグループでは動脈硬化のメカニズムを分子レベルで解明し、血管疾患に対する新しい分子治療法の開発を目的としている。基礎研究のみにとどまらず、実際に臨床の場に応用することを念頭に研究を展開している。

これまでにHGF (Hepatocyte Growth Factor) の強力な血管新生作用を明らかにし、文部科学・厚生労働両省の承認を得、2001年5月より「TREAT-HGF = Japan Trial to Treat Peripheral Arterial Disease by Therapeutic Angiogenesis Using Hepatocyte Growth Factor Gene Transfer 」を実施している。初期効果判定において解析可能症例中、78%にABI の改善・50%に虚血性潰瘍の縮小・81%に疼痛の改善を認め、その効果が確認されつつある。本研究はPhase I/IIaに相当し、この結果を受け、2003 年度からは全国30数施設でのPhase IIIの実施を予定し、世界発の遺伝子治療製剤の開発に挑む。さらに虚血性心疾患への応用についても、これまでの我々の基礎的実験データに加え、海外で行った前臨床研究のデータをもとに今年度FDAに申請し、海外でのPhase IIの2003年度実施を目指す。

また核酸医薬を用いた分子治療も検討してきた。E2F デコイを用いた細胞周期抑制による再狭窄予防の臨床研究「Japan Trial to Prevent Restenosis After Angioplasty or Stent using E2F decoy ODN as Gene Therapy (J-PRAS)」を2001年度から継続して実施中。さらに内皮細胞にも注目した新しい治療戦略としてNFkBデコイの再狭窄予防効果を明らかにし、「Japan Trial to Prevent Restenosis After Angioplasty or Stent using NFkB decoy ODN as Gene Therapy (J-PRAN)」を大阪大学・東京医科歯科大学・九州大学の3施設での実施を2002年11月より開始した。

また循環器疾患以外にもNFkBデコイ軟膏を開発し、アトピー性皮膚炎への効果をアトピー自然発症マウスを用いて明らかにした。さらにNFkBデコイを用いて大動脈瘤抑制効果あるいはグラフト再狭窄抑制効果についてもラット・ウサギを用いた実験で明らかにし、クローン病・気管支喘息への応用なども基礎実験として検討中であり、循環器疾患のみならず各種分野の疾患に対して核酸医薬品開発を目指す。

[分子治療グループ]
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