大阪大学大学院 健康発達医学
HOME > DNAワクチン投与後の細胞性免疫解析
DNAワクチン投与後の細胞性免疫解析

当科では新型コロナウイルス感染症のワクチン開発を行っている治験に関連して、下記の臨床研究を実施しております。本研究の対象者に該当する可能性のある方で治験で得られた情報を研究目的に利用または提供されることを希望されない場合は、下段の問い合わせ先にお問い合わせ下さい。

研究課題名: DNAワクチン投与後の細胞性免疫解析
研究責任者: 大阪大学大学院医学系研究科 健康発達医学寄附講座 中神啓徳
研究分担者: 同医学部附属病院 老年・高血圧内科 吉田翔太
同医学部附属病院 老年・高血圧内科 馬場識至

研究の対象者:

大阪大学医学部附属病院病院で実施されている新型コロナウイルス感染症のワクチン開発を行う治験である「成人を対象としたCOVID-19ワクチン(AG302-COVID19)の第I/II相試験」および「成人を対象としたCOVID-19 DNAワクチン(AG0302-COVID19)皮内接種の安全性および免疫原性に関する非盲検、非対照、第I/II相試験」に参加された方

研究の目的:

治験で採血した血液のうち、検査で使った残りの検体を用いて免疫の仕組みを詳しく調べます。免疫の評価では抗体などで評価される液性免疫に加えて、T細胞の活性化を評価する細胞性免疫の評価も重要です。治験で得られた情報に加えて、T細胞の活性化の仕組みや持続期間を調べることで、新型コロナウイルスに対する防御する上での細胞性免疫の重要性を調べることを目的としています。

研究期間:西暦2021年3月18日から西暦2025年3月31日

研究の方法:

治験で採血した血液から採取した免疫細胞(末梢血単核球)のうち、検査で使った残り(残余検体)を用います。治験で得られた情報に加えて、免疫細胞の中の特にT細胞の活性化を調べ、ワクチンによりどのようなT細胞が活性化されているか、どれくらいの期間持続しているか、どのような抗原でT細胞が活性化されているかなど、細胞性免疫の仕組みを詳細に調べます。

T細胞の活性化は以下の機関で測定予定です。

大阪大学大学院医学系研究科 健康発達医学寄附講座 中神啓徳
大阪大学免疫フロンティア研究センター 分子免疫学 山崎 晶

個人情報の取り扱い:

利用する情報から氏名や住所等の患者さまを直接特定できる個人情報は削除致します。検体の安全性確保のために、感染症に関する情報を用いる予定です。また研究成果を学会等で発表する可能性がありますが、その際も患者様を特定できる個人情報は利用しません。

利益相反:

本研究は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構から研究の実施に必要な資金の提供を受け実施されます。また、本研究では新型コロナワクチン感染症のワクチン開発を行う治験で得られた検体を用い、その検体の測定の一部を、治験薬及び治験機器を提供するアンジェス株式会社からの資金提供を受けて設置されている健康発達医学寄附講座において実施しますが、担当者が個人的に利益を受けることはなく、研究の実施や報告にあたり、個人や組織の利益のために公正な判断を曲げるようなことは一切ありません。

この研究における利益相反は、大阪大学大学院医学系研究科・医学部臨床研究利益相反審査委員会による審査を受け、承認を得ています。我々はその審査結果に基づき、利益相反を適正に管理して研究を行います。

担当連絡先:電話06−6210−8359
メール:kenkouhattatsu@cgt.med.osaka-u.ac.jp
大阪大学大学院医学系研究科健康発達医学寄附講座 中神啓徳

ページの先頭へ