大阪大学大学院 健康発達医学
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はじめに(バックナンバー)
<平成26年4月>

生活習慣病を標的とした治療ワクチンの研究を開始して、今年で5年目となります。昨年はこの研究成果を3報論文に報告することができ、最初想定していた以上の成果を得たと思います。これは小さな第一歩ではありますが、これを土台として次のステップへと着実に進歩できるように精一杯努力したい気持ちで今年度は以下の目標を立てました。

「研究を考える力、応用力の育成」
今年度の目標として「楽をしない」ように努力したいと思います。ある程度共通の実験手技も増え、実験結果が得られるようになるとどうしても簡単な研究計画に移りがちです。研究者自身がワクワクするような研究成果は真っ直ぐに伸びたレールの上には存在しないと思います。つまずいた石ころを取り除き、その都度方角を確かめて、必要な道具を習得しながら進む努力の上に興奮するような宝があるのではないかと思います。我々のスローガンは治療ワクチンへの挑戦ですから、常にチャレンジする気持ちで自分を高めていきたいと思います。

一方でこれまでの仕事の継続として、治療ワクチンのプロジェクトを大きく発展させていくために、臨床応用へとスムーズに移行できるような基盤技術の確立が必須となります。論文ではProof of Conceptに重点を置いて検討してきましたので、その次のステップとしての地道な作業を今年度に確立したいと計画しております。

新規抗菌ペプチドAG30/5Cを用いた難治性皮膚潰瘍治療への応用は昨年度から臨床研究が開始されヒトへの投与も始まりました。今年度はこれを継続しながら、さらに医師主導型治験に向けた改良型ペプチドの開発も進めて参ります。

今年はどんなことがあるのか少し楽しみです。

中神 啓徳 大阪大学大学院
大阪大学・金沢大学・浜松医科大学・千葉大学・福井大学連合小児発達学研究科
健康発達医学寄附講座教授
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